欠けた歯を放置している

PROBLEM 2

欠けた歯を放置している

PROBLEM 2

PROBLEM 2
欠けた歯を放置している
歯がボロボロで痛みを伴う
冷たいものがしみる
歯肉の退縮

歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきます。
それに伴って歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しの状態になります。
このような象牙質表面では、歯ブラシが触れたり、温度変化などの刺激で痛みを感じることがあります。
歯周病でも同様に歯肉が下がってきてしまい、同じような症状が出ることがあります。

歯の破折

打撲などにより歯が破折して、象牙質が露出すると、知覚過敏症状が出ることがあります。
破折時には、残っている歯に亀裂が入っていることもあります。
亀裂の状態にもよりますが、歯の神経の部分にまで細菌が侵入して炎症を起こすこともあります。
これは天然歯でも被せ物でも破折することはあります。

歯が擦り減ることによる象牙質露出

歯は使っていれば、少しずつですが擦り減っていきます。
その結果、エナメル質がなくなって象牙質が露出することもあります。
歯の擦り減り方は人によって様々。
大きく擦り減ってしまっても知覚過敏が見られないこともありますし、わずかな範囲の象牙質露出でもしみることが起きることもあります。

むし歯でしみる

むし歯が軽い場合は冷たいものがしみるということがよくあります。
熱いものがしみる場合は重症のむし歯なのですが、冷たいものだけがしみる場合は比較的簡単な治療で治ります。
むし歯の部分を削って部分的に詰めるといった処置で治すことができる場合と、むし歯が神経まで達している場合は、神経を取り、根っこの治療(根管治療)が必要となります。

治療方法
咬んだときに鈍い痛みや違和感がある
強い負荷がかかっている

歯ぎしりや食いしばりをよくする方、もしくは無意識でやってしまっている方は、強い負荷が歯にかかることで歯の根っこが膿んだり、歯の根っこが割れていたり、ヒビが入っていたりすることがあります。
また、全体の咬み合わせが悪かったり、部分的に咬み合わせが強く当たっていたりしても同様な症状が出たりすることがあります。
この場合は咬み合わせの調整が必要になってきますが、歯が破折している場合は、抜歯が必要となる場合があります。

歯根嚢胞

むし歯が進行し、歯髄に感染が起こり、それが歯根の尖端に波及すると、根尖性歯周炎が生じます。
それが慢性化することで歯根嚢胞ができます。
痛みを感じないことも多く、何かの拍子に痛みが生じるまで気付かないこともしばしばあります。
痛みは少なくても、歯の根のところで膿が溜まっているため、圧迫感や歯が浮く感じを経験する方もいます。
もしくは、膿が溜まることで歯茎がぽっこりと白く膨らんで、そこから膿が漏れ出ることがあります。このぼっこりと膨らんだできものをフィステルと言いますが、膿には臭いがあるので口臭の原因にもなってしまいます。
歯根嚢胞は、痛みを感じないまましばらく時間が経つこともありますが、一方で急性の症状の場合は耐えられないほどの痛みを生じることもあります。

治療方法
強い痛みを感じる
むし歯が原因

むし歯の進行が象牙質のさらに奥、神経(歯髄)までむし歯が達した場合、炎症が起きて激痛が生じます。
象牙質は柔らかくむし歯の進行が加速しやすいため、早期の治療が必要です。
さらにむし歯が進行すると、神経は完全に死んでしまい、歯自体の痛みはなくなりますが、また新たな痛みがズキズキとしてきます。
すでにむし歯に感染して神経が死んで根っこの先に膿が溜まっている状態になります。
ここまで進行すると、何かを噛むだけで激痛が走ります。

歯髄炎・根尖性歯周炎

歯の根の病気には、歯の神経である歯髄に細菌感染が起こる歯髄炎や、歯の根っこの中の細菌が繁殖して根っこの先端に膿瘍ができる(歯槽膿瘍)根尖性歯周があります。歯の根の痛みには、かなり強い痛みをともなうことが多く、一刻も早い治療が必要です。治療は多くの場合、抜髄(歯の神経を抜くこと)や根管治療という歯の根っこの治療を行います。また、精密な治療を行いたい場合は、マイクロスコープ等を用いた自由診療もあります。
また、根管治療が困難な場合、歯根端切除術という治療法もあります。
嚢胞を取る手術と感染した歯根の除去を同時に行います。

治療方法
歯がボロボロなのに痛みがない
治ったのかな?
むし歯が自然に治る可能性はゼロ

まず知っておいてほしいのは、進行したむし歯が自然に治ることはないということです。
最も、完全な初期段階であればケア次第で治ることもありますが、
一度でも進行すると自然に治ることはなく、むしろ進行していくだけです。
痛みが治まったのには別の理由があるのです。

痛みが治まった理由

結論から言うと、歯の神経(歯髄)が死んでしまったからです。
むし歯の痛みがやがて治まるというのは実な稀なケースではなく、放置することで必ず起こることです。
実際には、むし歯が象牙質まで進行することで最初の痛みが訪れます。
ここで放置するとさらにむし歯は神経付近まで進行し、この段階で痛みは激痛に変化します。
ここでも放置するとやがて神経が死んでしまい、そうなると一切痛みを感じなくなるのです。
つまりむし歯の痛みが自然に治まるというのは、むし歯を放置した結果神経が死んでしまったからなのです。

そのまま放置すると

神経の死んだ歯には栄養が届かなくなり、そのため象牙質は弾力を失います。さらに歯そのものも脆くなり、欠けたり折れたりしやすくなってしまいます。
また神経が死んだ歯は変色するため、歯としての見た目も悪くなります。
深刻な場合として、副鼻腔炎や骨髄炎など、虫歯とは一見無関係な病気を引き起こすことがありますし、さらには脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気を招く可能性もあるのです。
稀なケースではあるものの、虫歯の放置で死に至ってしまうリスクが発生するのです。

治療方法

歯の神経が死んでしまった場合は治療内容が変わります。
歯髄を除去して根管を清掃する根管治療、また、根管治療が困難な場合、歯根端切除術という治療法もあります。
根幹治療の後、補綴治療となります。
さらには進行が酷いと抜歯が必要となるケースもあります。
その場合は、他の歯への影響が限りなく少ないインプラント治療が適応されることが多くなります。